商品説明 繁殖成績改善アドバイスシステム
繁殖成績を改善するうえで重要な点は、問題点を明確にすることと、効果的な対策を導き出すことであり、そのために、日々入力した繁殖データを解析・診断して、繁殖成績の改善に結び付けることが必要です。
『繁殖管理アドバイスシステム』は、農家が携帯端末等で入力した繁殖データを自動で解析・診断して、問題点や課題の抽出を行うとともに、繁殖成績改善のための対策を農家に助言できる、これまでにない画期的なシステムです。
1.開発の背景と経緯
乳・肉用牛の繁殖成績低下(分娩間隔の延長)には、種々の要因が複雑に関与しています。そのため、改善策についてもさまざまな手段が考えらますが、精度と効率を高めるためには、問題点を発見し、優先順位を設定する必要があります。しかしながら、現状においては、分娩間隔延長の要因を特定できる手段がないため、効果的な対策を取れていないのが現状です。
近年では、繁殖管理ツールとして、スマートフォン等の携帯端末を活用した繁殖管理アプリケーションソフトの導入が進み、繁殖管理の作業効率化に大きく寄与しています。しかしながら、現状においては、繁殖データの入力、繁殖管理作業の補助具としての使用に留まっており、入力したデータが繁殖成績改善のために活用されていないのではないかと考えられます。
繁殖成績を改善するうえで重要な点は、問題点を明確にすることと、効果的な対策を導き出すことであり、そのために、日々入力した繁殖データを解析・診断して、繁殖成績の改善に結び付けることが必要です。
そこで、農家が入力した繁殖データを自動で解析・診断し、問題点および課題の抽出を行うとともに、繁殖成績改善のために有効な対策を飼養者に助言できる、これまでにない繁殖管理アドバイスシステムを新たに開発しました。
2.開発した繁殖管理アドバイスシステムの概要
開発した繁殖成績改善のためのアドバイスシステムは、
①農家が自身の農場における繁殖成績を改善することと併せて、
②農家を支援する普及指導機関や診療等を行う獣医師あるいは人工授精師が、担当する農家の繁殖成績
を閲覧、管理できるようにすることも想定しています。
すなわち、スマートフォン等の携帯端末用の繁殖管理アプリケーションソフトの他、許可された複数農家の情報をPCで閲覧、管理できるウェブソフトも併せて開発しました。ターゲットとする対象は以下のとおりでです。
①携帯端末用アプリケーションソフト(Android, iOS)
繁殖農家が日常的な繁殖管理に生産現場で使用
②PC用アプリケーションソフト(webソフト)
農家が日常的な繁殖管理に管理室等で使用
支援機関(普及機関、獣医師等)が許可された複数の農家の繁殖成績を管理する場合に使用
3.アドバイスシステムで評価するパラメータ
■分娩間隔
分娩から分娩までの日数
■空胎日数
分娩から受胎までの日数
■初回授精日数
分娩から初回人工授精までの日数
■実空胎日数
分娩後の初回人工授精から受胎までの日数
■発情発見効率
授精回数÷理論的な発情回数※ ※初回人工授精から受胎までの期間における理論的な発情回数
■受胎率
1÷受胎に要した授精回数
■妊娠率
発情発見効率×受胎率
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活用方法や期待される効果
一口に、“分娩間隔の短縮”と言われても、大部分の農家にとっては、何をどうすればよいのか、見当がつかないのではないかと思います。支援機関においても、各農家の分娩間隔についてはデータを取得できたとしても、上述のとおり、分娩間隔延長に及ぼす要因は種々あるので、何をどうすればよいのか、を農家に示すことは難しいのが現状です。
そこで、農家自身が入力した繁殖データを自動で解析・診断し、問題点および課題の抽出を行うとともに、繁殖成績改善のために有効な対策(近道)を飼養者に助言できる、これまでにない繁殖管理アドバイスシステムを新たに開発しました。
さらに、農家を支援する普及指導機関や診療等を行う獣医師あるいは人工授精師が、担当する農家の繁殖成績を閲覧、管理できるようにすることも想定し、許可された複数農家の情報をPCで閲覧、管理できるウェブソフトも併せて開発しました。
どうしても子牛価格や産乳量に意識が偏りがちになるところですが、繁殖成績を改善することについても、今後は重点的に取り組んでいく必要があると考えられます。このことによって、地域全体としての市場上場頭数の増加にもつながり、増頭と同様の効果も期待できます。
開発した繁殖管理アドバイスシステムは、あくまでも農家自身が日々のイベントを入力することを前提としています。自身の農場における繁殖成績の現状を詳細に把握し、改善するためのツールとして有効に活用して頂きたいです。
※『繁殖管理アドバイスシステム』は、平成30年度肉用牛改良情報活用協議会畜産・酪農収益力強化総合対策基金等事業(畜産・酪農生産力強化対策事業(繁殖性等向上対策のうち繁殖性向上に資する情報の測定・分析技術の実証))を活用して、肉用牛繁殖性向上実証コンソーシアム(代表機関:学校法人北里大学)が開発したものです。
繁殖管理アドバイスシステムの入手方法

https://www.hdnc.jp/advice-hanshoku/
(株式会社ひむか流通ネットワーク/事業案内・繁殖管理アドバイスシステム)
※ App Store, Google Play からもインストールできます。
(【繁殖管理アドバイスシステム】で検索 )